漢方医学の診断・治療は、患者からの問診から得られた自覚症状や症候を重視しています。その中には、西洋医学ではあまり着目していなかったりするものも少なくありません。「冷え」「こり」などはその代表です。
「冷え」については、他の多くの人が冷えていると感じないような状況で、全身もしくは部分的に冷たさを感じる状態であり、男性よりも女性に多くみられます。様々な病態の成因や増悪因子となる。保温や加温によって症候が改善するものもあります。
漢方医学的に考えれば、気・血・水のどの異常も「冷え」を引き起こす原因となり、結果となりえます。